EOS Kiss X8iのCMを見て感じた違和感の正体

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 4月17日に発売となった、Canonのデジタル一眼レフカメラ「EOS Kiss X8i」。
今日テレビを見ていたらCMが流れていました。

 出演は、女優の吉瀬美智子さん。
運動会でママが撮影するというシチュエーション。
ゴールを切る最高の一瞬を撮れるかどうかわからないドキドキ感が伝わってきます。

 でも、なぜだろう。
このCM、自分に全く響いてこない。購買意欲が掻き立てられない。
その理由は一体なぜだろうか?

 新CM「時間よ止まれ!」篇は、4月17日から全国で放映する。運動会で子どもがゴールテープを切る瞬間をテーマに、EOS Kissが世界を止めるというイメージを表現した。
CMでは12台の「EOS 7D Mark II」を使ってのタイムスライス撮影などを駆使し、多重合成なども行って撮影後3週間かけて仕上げたという。
引用元:EOS Kiss X8iの新CM発表会に吉瀬美智子さんが登場|デジカメwatch

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「Kiss」の売り方が「ママカメラ」だから

 今回、同機種のダブルズームキットには、2万台限定で「子育てカメラBOOK」が同梱されるようです。
このことからも、やはり、Kissシリーズは「ママカメラ」のイメージで売っていくようですね。

 そうか、自分がパパ(候補)だから、心に響かないのか。
だって、撮影は吉瀬さんだし、決めの台詞が「もうママはミスしない」ですもの。

 違和感の正体はこれだったのか!

「EOS 8000D」との違い

 今回のラインナップでは「EOS Kiss X8i」とほぼ同位機種として、「EOS 8000D」というのも出ています。
性能的にはほぼ同じ。ただ、インターフェースと名前が違っています。

 2機種の違いは以下のサイトで比較していますが、そのまとめを読んで、ほほう!と思ってしまいました。

 Kiss X8iはスマホやコンデジとは比べものにならない、一眼レフならではの高画質と撮影の楽しさをオート撮影でも手軽に快適に堪能させてくれるはずだ。一方、8000Dは上位機種を検討していた層まで取り込んでしまうことすら想像できる。Kissシリーズのキビキビした動作と小型軽量なボディに大いに魅力を感じつつも、「Kiss」というネーミングとマークに抵抗を感じて購入を躊躇している……といった男性ユーザー(特にオジサン)は確実に存在する(と断言しよう)。8000Dは、そんな迷える子羊たちにとって、格好の受け皿になってくれるに違いない。
引用元:ここが違う! 「EOS Kiss X8i」と「EOS 8000D」 – 40点の写真で徹底比較|マイナビニュース・家電FAN

 そうですよね!そう思っている人いますよね!
「Kiss」シリーズ、モノはいいんですけど、名前がちょっと恥ずかしいんです!

「EOS 8000D」のマーケティング

 では、その辺を踏まえ、「EOS 8000D」のマーケティングがどうなっているか見てみましょう。答えはこちらです。

東京の商社で働く樋口浩介。50歳になった今、仕事への情熱は失っている。
(以下略)
8000D特設サイト
引用元:キヤノン:EOS 8000D SPECIAL SITE | 連続Webドラマ「遠まわりしようよ、と少年が言った。」

 片や運動会でドキドキするママなのに、こちらは疲れきったサラリーマンおじさんです。
大胆というか、極端過ぎるマーケティングで差別化を図ってきました。

 ママ・若い世代には「Kiss X8i」、ミドル以上の世代には「8000D」と、完全に棲み分けをさせたいようですね。
「Kiss」の名前に抵抗があった世代へのエントリーモデルを用意することで、市場拡大が狙えるということか。すごいや、Canonさん!

おまけ

 そういえば、「Kiss」が最初に発売された時のCMってこれでしたね。
デーモンメイクしたこどもたちがカワイイので印象に残ってます。
リアルタイム時はあまり気にしていませんでしたが、この当時からパパ・ママを意識したマーケティングだったんですね。



 まあ、本家はこんなんですけど(笑)

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