先月末から身内の不幸が続きまして、2週連続で法事に帰省していました。
先々週は自分の祖母。特に入院していたというわけではなく突然の訃報でした。原因は食事を喉に詰まらせたこと。気付いた時には手遅れだったそうです。急に言われたので寝耳に水の出来事でした。
そして、先週は妻の祖母。こちらも元気だったのに突然の別れでした。前日にも会っていて「東京に帰ります」なんて挨拶したばかりだったのに。今でも信じられない。
どちらもショックで悲しいことだったのだけれど、その大きさには違いがありました。自分の祖母よりも、妻の祖母の死の方がショックが大きかったのです。
ショックの大きさの違い
ショックの大きさ。その違いは何が原因だったかと思うと、「覚悟」だったのかなと。
自分の祖母は元々足が悪く、車いすで生活していました。さらに、ここ数年はだいぶ弱ってきていて、母や叔母が通って身の周りの世話をしていました。だから、亡くなったこと自体は急な話だったものの、思ったよりもショックが小さかったんです。自分でも驚いていますが。きっと、無意識のうちに心が準備をしていたんですね。ちょっとずつ。覚悟を決めていたんです。
逆に、妻の祖母は足が弱ってきたものの、元気でした。まだまだ自分で動けていたし、会話もできた。だから、心が準備をしていなかったんですよね。来月も、来年も、まだまだずっと生きているって思っていたんで。つまり、まったく覚悟ができていなかった。その分、とんでもなくショックだったんです。
ピンピンコロリ=いいことではない
ピンピンコロリって言葉があります。年を取って元気なまま、病気や介護されずにポックリ逝ってしまうことです。
このピンピンコロリ。「家族に迷惑かけない」「お金がかからない」とか言われていて、いいことって風潮があります。でも、果たしてそうでしょうか?
急に逝ってしまうってことは、残された人に覚悟させる時間を与えないってことでもあるんですよね。
病気とかなら、ゆっくり心の整理をすることができます。遠くに住んでいても、時間を作って会いに行くこともできます。でも、急に亡くなったらそんなことできません。
ピンピンコロリもいいですが、少しだけでいいので心を整理する時間があった方が、家族にとってはいいのかなーなんて思いました。
まとめ
残される方からしたら、多少迷惑かけられても少しでも長生きしてほしい。それが本音です。
とはいえ、生命維持装置に繋がれて長期間生かさず殺さず状態になっちゃうケースとか、認知症の介護疲れで発狂しちゃうケースとかもあるので、一概には言えないんですけどね……。難しいところです。
ピンピンフラフラコロリくらいがちょうどいいのかな?なーんて。
コメント