色褪せぬゲームボーイとの出会い

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4月21日はゲームボーイの誕生日だそうで。おめでとう!

1989年4月21日の発売だから27年前!?ウソ、もうそんなに経っているのか!とうれしいような悲しいような気分。

 

ゲームボーイとの出会い

当時8歳。我が家はゲーム反対派の父と母だったので、ブームの中ファミコンを買ってもらえず悲しい思いをしていました。かといって、お小遣いを貯めてゲリラ的にファミコンを買ったとしても、そもそも自分の部屋にテレビがない。テレビも買うなんてさすがに無理だし…。と、そんなジレンマに悶々としていた時、発表になったのがゲームボーイでした。

白黒だけど液晶がついている!これだけ買えばゲームができる!と発表された瞬間、衝撃とともに喜び震えました。

それから、両親の監視をかいくぐり、半年前から祖父に根回し、12月の誕生日についにゲームボーイが自分の手に…。間違いなく人生で一番うれしかったゲーム機です。

 

ゲームボーイ捕獲大作戦

12月の誕生日近辺。祖父の洗脳根回しは終わり、あとは購入するだけというところでしたが、大きな問題が。ゲームボーイが売っていないのです。発売から8か月経っていましたが、宮城の片田舎ではゲームボーイは超品薄の大人気商品。クリスマス商戦が近いこともあり、どこのおもちゃ屋さんにも置いていませんでした。(当時はゲームショップもAmazonもない)

そんな中、近所のおもちゃ屋で限定5台発売されるというチラシが!!!このチャンスを逃したら、もうゲームボーイは手に入らないかもしれない!

「ここだ!ここできめるんだ!」

キャプテン翼の松山君ばりの必死の形相で祖父への攻勢を強めたところ、なんと徹夜で並んでくれることに。海軍上がりの健康体とはいえ70歳のご老体に並ばせるとは、ゲームボーイの魅力恐るべし!←違う

結局朝まで並ぼうとする祖父を心配して父も交代で並んでくれ、朝9時におもちゃ屋のシャッターが開かれました!これでついにゲームボーイを購入することができるんです!辛く、長く、寒い戦いはここに集結したのでした。

あ、ワタシはというと7時に起きて朝ごはん食べてから向かったのでまったく苦労は分かりませんでしたが(笑)とはいえ、今思えば、12月の東北で夜通し並ぶというのは大変なことだったでしょう。ありがとう、じいちゃん、親父。おかげ様で、30過ぎてもゲームするような立派な大人になったよ。

 

ついに購入、しかし…

シャッターが開かれ、おもちゃ屋の中に足を踏みいれた祖父とワタシ(父は帰った)ついにゲームボーイを購入する時がやってきたのです。ああ、うれしくてたまらなかったな。ワクワクして変なテンションのワタシ。財布を開きスタンバイする祖父。そんな我々に店員が行った言葉。

 

「ゲームボーイ購入の際は、2本ソフトを購入してください」

 

!!?

 

え、店員さん、今なんと!

 

今は見なくなりましたが、当時はまだ抱き合わせ販売全盛期。品薄の人気ソフトや本体には、別の人気のないクソゲーを定価で付けて暴利をむさぼる手法が横行していました。さすがは地元のおもちゃ屋、あくどい商売をする。これにはワタシもひとこと言わせてもらおう。

 

うぅぅ…うんれしいっ!!!

 

そう。抱き合わせ販売で困るのはお金を出す方であり、買ってもらう方はデメリットはなかった。だって、2本買ってもらえるんですもん。さながらボーナスチャンス。こんなにうれしいことはない。

結局、目的だった魔界塔士SaGa(サガ)と、おまけでスーパーマリオランドまで手に入ってご満悦のワタシ。意識が朦朧とする中、予想以上に年金を失ってガックリの祖父。対照的な二人は家路に急ぐのでした。

「ついにねんがんのゲームボーイをてにいれたぞ」

 

 

まとめ

以上が、ワタシのゲームボーイとのファーストコンタクトでした。

いやぁ、ホントうれしかったなぁ。半年以上恋焦がれてやっと手に入れたから、今でもその時の感動が思い出せるもん。今はAmazonとかヨドバシ.comでワンクリックで買えて夜には届いちゃうんで、思い出が薄い薄い。だから積みゲーしちゃうんですね←それは別の問題

その後、視力が爆発的に悪くなったり、お小遣いの大半が乾電池代に流れたりと悪いこともありましたが、それでも、いちばん大切でいちばんワクワクしたゲームハードでした。ひさびさに新鮮な感動を思い出させてくれてありがとう、ゲームボーイ。

 

おあとがよろしいようで。

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