本日4月25日より公開のディズニー映画「シンデレラ」と、同時上映の「アナと雪の女王/エルサのサプライズ」を見てきました。2作品、それぞれ感想など書いてみます。
※今回、若干のネタバレ要素が入っております。嫌いな方はスルーしてくださいませ。
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「アナと雪の女王/エルサのサプライズ」
まずは、大ヒット映画「アナと雪の女王」の短編から。
誕生日を迎えたアナのために、エルサがサプライズ・パーティーを準備するというストーリー。全編ミュージカル仕立てで、終始楽しい雰囲気の映画でした。
好きなシーンは、エルサがアナを起こしてからパーティー会場まで一緒に行くところ。城の至るところに色んなサプライズプレゼントを用意しておくなんて、エルサってばアナのことが大好きなんだから!見ていてニヤニヤしてしまいます。
オラフもクリストフもスヴェンもいて、アレンデール王国の幸せな時間がスクリーンから伝わってきてよかったなぁ。
あと、見どころは「スノーギース」の動き。
前回の記事で書いた、新キャラクター「スノーギース」がとてもカワイイ!エルサがクシャミをするたびに生み出される彼らは、場面場面でバラエティに富んだ動きをして、それがいちいちキュート。エルサもアナも脇役になるくらい(異論は認めます)。オラフとの絡みもよかった。
あとは、まさかのハンス王子のサプライズ出演ですね。あのシーンが一番楽しかったかも。こればかりはネタバレしたくないので、ぜひその目で見ていただきたいです。
前作を楽しめた方なら、安心して楽しめる作品になってます。難点を言うなら、上映時間が7分と短いこと。エンディングテーマもあるので、体感時間はもっと少ない・・・。
あくまでもメインは「シンデレラ」なので、そちらを見に行くついでなら大丈夫ですが、こっちをメインに考えて見に行くと絶対に物足りなくなりますよ。
小さなお子様連れだと、シンデレラの方が長いから、飽きちゃって大変かも。
あと、ネタバレ!「今回は、May.Jは出ません!」
エルサのサプライズはこちらのDVDに収録されています。
「シンデレラ」
シンデレラのストーリーは、もう説明するまでもないですよね。ディズニー映画の金字塔。誰もが知っているラブストーリーです。それ故、ストーリーよりも、映像や演出に目が行きます。
映像について
まず、映像。これは完璧かと。城や森、舞踏会の雰囲気と世界観がバッチリ。細かい装飾や空気感が、自分の頭の中にあるシンデレラの世界そのもの。この辺はさすがはディズニーですね。
あと、魔法のシーンの映像も見事。ネズミ、ガチョウ、トカゲ、カボチャ。フェアリーゴッドマザーが魔法をかけて彼らが変身するシーンは必見です。もちろん、12時を過ぎて元に戻るシーンの方も。
今回は動物のCGが秀逸でしたね。特にガチョウさんの動きが、リアルなんだけどコミカルですごい。まるで本物のガチョウが意志を持って演じているよう。
演出について
次に演出。こちらはちょっと不満あり。
シンデレラという作品の肝は、悪い継母と義姉にいじめられた主人公が、最後に報われる快感だと思ってます。しかし、本作ではその部分がちょっと弱い。これは、ケイト・ブランシェットが演じた継母。彼女の内面を深堀りしすぎたのが原因かと。
特に印象的だったのが、シンデレラの父と再婚したが、父の心がシンデレラと亡くなった妻にあることを感じて、シンデレラに憎しみを燃やすというシーン。
こういう演出をしてしまうと、「継母にも辛いところがあったんだね」と感じじゃうし、「シンデレラの父自体にも問題あったんじゃないの?」なんて余計なことも考えてしまう。
シンデレラって、「水戸黄門」でいいと思うんですよ。
ガラスの靴っていう「印籠」で、とんでもなくイジワルな継母と義姉をギャフンと言わせる。「助さん、角さん、懲らしめてやりなさい」てな感じでね。で、最後にシンデレラが「そのくらいでいいでいいでしょう」って許して、継母と義姉が泣いて謝る。
そこでカタルシスを得るためには、継母と義姉は、清々しいくらい嫌な人間にしてもらった方がいいのになぁ。まあ、これは私のひねくれた見方ですが。
まとめ
今回の「シンデレラ」の実写映画化は、良くも悪くも正統派。ものすごく面白いわけではないし、かと言ってつまらないわけではない、というのが率直な感想。クラシックだけに、冒険をしなかったという感じ。評価は70点というところ。
もうちょっと、観客に媚びてエンターテイメント性を強くしても良かったんじゃないかな?誰もが知っているストーリーだけに、第九にエレキギターのソロパート入れるくらいのぶっ飛んじゃってもね。
もし、アナ雪短編だけが目的な方は、映像化されるまで待った方がよいかと思います(笑)
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