劇場版5作目は、暗黒タマタマ大追跡です。
歴代でも1位2位を争う口に出すのが恥ずかしくなるタイトルですね(笑)
本作品からは、4作目までの監督である本郷みつるさんから、原恵一さんにバトンタッチ。そのためか、作風がガラッと変わっています。バトルシーンが多く描かれ、緊張感のあるストーリー。ギャグの入り方も変わっています。なので、1~4作目が好きだった人と、正直好みが分かれるかも?
では、今回も好きなシーンを3つピックアップしていきます。
あらすじ的なもの
大学に強盗が侵入し、発掘されたハニワが盗まれるという事件が発生。実はこのハニワ、股間の2つの穴にタマをはめると、魔人が復活するという恐ろしいアイテム。魔人を復活させようとする悪の組織が、このハニワとタマを揃えるため暗躍していたのだった。
ひょんなことからタマの片割れを拾うことになるしんのすけ。家に持ち帰ってきたら、光物の好きなひまわりがそのタマを食べちゃって、さあ大変!
ひまわりをさらってタマを奪おうとする悪の組織と、野原一家(と見知らぬオカマ)の壮絶な追いかけっこが始まるのだった!
第3位:悪役サタケのカッコよさ
悪の組織のボディガード、サタケ。彼がいい味を出している!
元プロレスラーでガチムチなんですけど、さらに前職はベビーシッター!だから赤ちゃんの扱いがとてもうまい。
そして赤ちゃんを愛する彼は、ひまわりをぞんざいに扱う悪の組織に嫌気が差し、なんと自分からひまわりを連れて野原家側に寝返るんです。このシーンがとても漢らしくてかっこいい。最初モブキャラ扱いしていてゴメン!君はいいキャラでした!
第2位:ひまわり!ひまわり!ひまわり!
5作目にして、しんのすけの妹ひまわりが初登場。
初回から、キラキラ光るものに弱い特性をいかんなく発揮。重要アイテムの光のタマを飲み込んじゃうという大活躍(?)。また、しんちゃんの「チンコプター(!)」を引っ張るシーンは最高です。
ひまちゃんの登場シーンは、それだけでニマニマしちゃいますね。映画のいたるところで、独特の笑い方と泣きそうな顔で場を和ませてます。そして、ひまわりに嫉妬しちゃうしんちゃんも、かわいくてしょうがない。やっぱりひまちゃんはクレヨンしんちゃんの癒しキャラですね。
第1位:ヘクソンを歌って倒すシーン
ヘクソンは敵のラスボス。格闘技が長けているだけでなく、超能力も持っており、相手の動きをすべて先読みして動けるというチートキャラ。とにかく鬼強い。野原一家と仲間たち全員で力を合わせても、まるで歯が立たずどうしようもない・・・。
そんなヘクソンを倒す方法。それは、頭の中を空っぽにして戦う。という、ジャンプのバトル漫画にありそうなトンデモ展開。最後はヒデとロザンナの「愛は傷つきやすく」を歌ったらあっさり倒せちゃいました(笑)
このシーンめっちゃ笑いました。この動きこそ、このノリこそクレしんよ!
採点
ストーリー :★★★☆☆
笑い :★★★★☆
ほのぼの度 :★☆☆☆☆
総合 :2.7点/5点
本作の売りはバトルシーン。たしかに本格的でいいんですが、これがあんまりクレしんの世界観と合っていない。前作のヘンダーランドでは殴ったり武器に頼ったりといことがなかったけど、本作では刀や拳銃が出るし、実際に殴りあうシーンが随所にある。具体的な描写はないけど、しんのすけもヘクソンに気絶させられるし、全体的にバイオレンスすぎて見ていて辛い。
極めつけは、連れ去られたひまわりを助けにお台場に乗り込むシーン。カラオケ大会の会場を尋ねてきた臼井義人を「知るかー!」と言って、ひろしが殴り飛ばすんですが・・・。劇場では爆笑だったと思うけど、今見ると全く笑えない。切羽詰まって余裕がないとはいえ、ひろしに無抵抗の人間をグーで殴らせちゃいけないでしょ。そういうキャラじゃない。
本作は面白いことは面白いんだけど、正直あまり好みではなかったですね。やっぱり、クレヨンしんちゃんらしい面白さを追求した作品が好みです!
長文にお付き合いいただきありがとうございましたー。
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