格安SIMの通信速度、大手キャリアと差?

格安SIMの通信速度、大手キャリアと差 昼に顕著に速度低下?
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 ニュースサイト巡回中にこんな記事が。「格安SIMの通信速度がかなり遅いよ!」っていう内容。これだけ見ると、「格安SIMって不便よね」と読み取れてしまう。果たしてそうなのか・・・?

MMD研究所の調査結果

 MMD研究所は4月23日、MVNO 10社が提供する格安SIMカードと、NTTドコモ、au(KDDI)、ソフトバンクモバイルの大手通信キャリア回線との間で通信速度に違いが出るかについて、都内にある同研究所内で調査した結果を発表した。

 格安SIMは朝、昼、夕で平均ダウンロード速度の差が大きく、特に昼の速度低下が著しかったが、通信キャリアは大きな差がなかった。アップロード速度は格安SIMも通信キャリアも大きな差がなかった。
引用元: 格安SIMの通信速度、大手キャリアと差 昼に顕著に速度低下 – ITmedia ニュース

 ウワサには聞いていましたが、サラリーマンの利用が集中する昼休み時間はかなり遅くなるみたいですね。具体的には以下の結果。

 トラフィックが集中するといわれる午前12時~午後1時の時間帯は、通信キャリアと格安SIMのダウンロードスピードに顕著に差が出た。ドコモ、au、ソフトバンクの3キャリア平均が27.6Mbpsだったのに対し、格安SIM全体の平均は1.8Mbpsと速度が大きく低下。UQ mobile(9.2Mbps)とb-mobile(3.3Mbps)以外は1Mbpsを切った。
引用元: 格安SIMの通信速度、大手キャリアと差 昼に顕著に速度低下 – ITmedia ニュース

 おっとっと。なんと1Mbps超えが2社のみという結果に。こんなんでは大手通信キャリアにするしかないじゃないか!と不安になってしまいます。

MVNOの格安SIMは止めるべきか?

 では、格安SIMは止めるべきなのでしょうか?
 いいえ、そうは思いません。それには2つ理由があります。

回線設備が増強されるはず

 MVNOの契約者が多くなれば帯域が狭まってしまうのはしょうがないこと。でも、そのままにしておいたら契約者が離れていってしまいます。そのため、各社ある程度の回線設備の増強をしてくると想像できます。

 現に「OCNモバイルONE」は回線の増強をおこない、速度が改善されたとの測定結果もあります。

 今回の測定結果の中で、最も目を引く結果を見せたのは2ヶ月前の測定では散々な結果だったOCNモバイルONEです。

 昼/夕/夜の混雑しやすいピークタイムに平均速度が5Mbpsを余裕で超えている驚異的な結果を出しています。

 この結果はどうやらこの日だけの偶然出てきた結果ではないようで、Twitter上でも4月15日ごろから今回の結果に見られるような急激な速度アップを体感している方のつぶやきが見られるようになっています。

 アナウンスは特に見られませんが、これほどまでの結果を出した原因として相当な規模で回線設備の増強をしたものと考えられます。

引用元: MVNO格安SIM,12社の実効速度状況 4月編 OCNモバイルONEの回線品質が急変 | スマホ辞典

 もちろん全てのMVNOが速度を改善できるわけではありません。が、「他の会社に回線を貸し出している会社」は今後も一定のスパンで改善されていくのでは?というのが個人的な意見です。

調査結果の信ぴょう性

 調査元のMMD研究所ですが、ググっていたら、あまり信ぴょう性がない?(ステマ疑惑?の噂も)
つながりやすさへの不満を一切無視、MMD研究所が「ソフトバンクが1位」という不思議な調査結果を発表 | BUZZAP!(バザップ!)

 まあ、調査会社のする調査には「何かしらの意味」があると思った方がいいです。(もちろん、真偽はわかりませんが)

 正直、格安SIMの速度に不安を覚えさせ、MVNOの盛り上がりに水を注したい通信キャリアの思惑?なんて、ちょっと下衆の勘ぐりをしてしまうのでした。

まとめ

 今回の、MMD研究所の調査結果は、ひとつの結果として受け止めるとして・・・。
 調査会社以外にも、個人運営のサイトで速度計測をしているところが多くあります。一つの調査結果だけを鵜呑みにしないで、複数の調査を比較するのがよいかと思います。時間帯だけでなく、場所や人の集まり具合でも速度は変わってきますし。

 安くなる代わりに保証がなくなるのがMVNO。いろいろと比較して、納得した業者を選びたいものですね。

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